1.遺言書を書く必要はあるのか?(1)~なぜ遺言書を書くのか?~
- 所長
- 2025年6月5日
- 読了時間: 2分
更新日:2025年8月27日
(1)遺言とは?
「遺言」とは、遺言者が亡くなったときに、自分の遺産を誰に、どのような配分で分けるかなどを生前に意思表示しておくことで、それを書面として作成したものが「遺言書」です。遺言書のことを単に「遺言」と言うこともあります。
おそらくほとんどの人は、このような説明をしなくても、遺言がどんなものであるか大体理解されていると思います。
遺言の意味が一般的に理解されているのに対して、遺言書を実際に作成したことがある方はとても少ないです。当然若い方よりも年配の方のほうが作成したことのある割合は高くなりますが、それでも作成したことのない人がほとんどです。
① 作成する必要がないから。
② 作成する時間がないから。
③ 作り方が分からないから。
遺言書を作成しない理由としては、大部分の人がこの①~③に当てはまります。
というよりも、そもそも遺言書を作成することなど考えたことさえない人が大部分です。
(2)遺言書を作成する必要は本当にないのか?
遺言書を作成する必要がないと考えている人も、「自分はまだ若いから」「資産がそんなにないから」「子供たちどうし仲が良いので、自分にもしものことがあっても、うまく財産を分けてくれるはず」など、様々な理由から遺言書を作成する必要はないと考えています。
果たして、それは正しいのでしょうか?逆に言えば、遺言書を作成する必要がある人とは、どのような事情がある人でしょうか?
これを考える際に、遺言は誰のためにするものなのかを考えていくと答えが出やすいと思います。
遺言書は、遺言者が亡くなってからしか効力が発生しません(=遺言者が亡くなるまでは無効です)。
つまり、遺言書に何を書こうが、自分には何の利益もないし、何の不利益もありません。後世に自分の名前を残すため、宗教の信仰のため、などの場合には自分のためといえますが、少なくとも財産上の利益を遺言者自身が死後に受けることはありません。
とすると、遺言の目的は、基本的には、遺産を遺す相手(相続人など)のためにするものと言えます。
つまり、遺言をする必要があるかどうかは、遺産を遺す人のことを考えて結論を出すべきです。
次回、遺言書を書いた方が良い人の具体例を見ていきます。
